2007年06月06日

繁盛店

 
本部長と全店長と食事に出かけました。

 
場所は、名古屋に新しくオープンした ゛ラ・ベットラ・ダ・オチアイ” です。
東京で予約の取れない超繁盛店、東京以外では初出店だそうです。
オープンは確か今年の三月頃だったと思います。
繁盛店だから一度は行かなきゃ、と予約の電話をいれると、
 
 
すでにディナーは六月までいっぱいです、との事。
六月以降の予約は四月から受け付けますとの事。
強烈な繁盛店だなぁ、と思いつつ
とは言え、三月の時点で六月までは待てません。
 
 
直接、店に訪ねていきお店の方と直談判。
゛何時でもいいから、ラスとオーダー間際でもいいから予約取ってよ”と猫撫で声…
向こうも、あきらめたらしく
゛わかりました、じゃ四月で”と、粘り勝ち。
 
 
しかし、入れないと言われると入りたくなるのが人間の心理です。
四月にいざ、一回目の ゛ラ・ベットラ” へ、
料理は3980円と、6980円のプリフィクス。
前菜、パスタ、メインを沢山の中から選ぶスタイル。
 
 
なるほど、女性陣には受けそうだ、
選ぶ楽しさもあるし、大勢で行けばあれこれ食べ比べできるし、
量もそこそこ、あるのでお腹も満たされるし、
費用対効果としては、優秀だな、やっぱり。
 
 
゛ベットラ”の名の通り、食堂だから肩肘張らず、気取らない雰囲気もいいかも、
と、自分なりの分析をしながら、お店を一通りチェック。
どこに行っても、こればっかりは職業病です。
肝心の料理はと言いますと…
 
 
イタリアン好きな私には、少し物足りませんが、
それでも値段を考えれば、充分 ゛あり” なお店だと思います。
その四月の時に次の予約を入れておいたのです。
その時点で、次の空きが六月五日の火曜日の九時でした…
 
 
繁盛店なんで、なにがし社員の勉強になるだろう、と思い、
焼肉屋さんは、焼肉ばっかり食べがちだから、
もっと、もっと色んな料理食べなきゃね、
で、皆で連れ立って行ってきました。
 
 
九時過ぎに現地で直接待ち合わせ。
私から入店に際して条件をひとつ出しました。
゛皆、せっかくなんで何故流行るのか自分なりに考えて、個々に明日発表してよ”と。
今回は個室でした。
 
 
仲間と食べるんだから、何食べても美味しいんだけどね、
皆、さっそくプリフィクスに ワイワイガヤガヤ、
悩みに悩んでいます。
まさに゛ベットラ”の思う壺、楽しそうです。
 
 
料理も皆でシェアしながら、あーでもない、こーでもないと、
全員が職業病発病です。
で、話はやはり仕事トーク。
男七人イタリアンで、仕事トークで色気ゼロです。
 
 
楽しい時はすぐに過ぎます。
食べ終えて、゛おつかれさま”と現地で解散です。
帰りの車中、ずっと考えていました。
つくづく、思います。
 
 
飲食店で働くにあたって、一番喜ばしいことって何だろう?って、
逆に、一番不幸なことって何だろう?って、
私は、こう思います。
飲食店で働いて、一番喜ばしい事、一番幸せなことは…
 
 
それは、そのお店が忙しい事、繁盛している事じゃないかなって。
当然、忙しいから肉体的にはしんどいし、終わったらいつもクタクタだし…
でも、それこそ世界中の飲食店が忙しくなることを望んでいるわけだから、
しんどいぶんだけ、誇らしいし、そこにいる自分を自分で褒めたいし…
 
 
逆に一番不幸なこと、悲しいことって何だろう?
それは、やっぱり店がヒマなことだと思います、ヒマな店にいることだと思います。
何故なら、そこからは何も学べないし、何も生み出せないし、そして…
何も誇れないし…
 
 
ヒマには必ず、理由があるはずだと思います。
お店のオープン初日にヒマを望む店主、スタッフなど存在するわけもありません。
全てが嬉しいし、全てが希望に満ち溢れ、失敗さえ明日のかてにして…
前向きに、前向きにがんばるはずなんです。
 
 
それが、時がたつと…
いつしか初心を忘れ、気がゆるみ、情熱を失くしてしまい…
ヒマを雨のせいにして、料理を残されたのをお客様のせいにして、
売上を上げることよりも、経費を抑えることばかり考えるようになり…
 
 
わたしは、飲食店においてヒマが一番不幸だと思います。
私たちのお店はしんどいと思います。
゛ラ・ベットラ”さんもしんどいと思います。
でも、そのぶん誇らしいし、頑張っているぶん胸をはれるし、
 
 
もちろん、中にはしんどいのが嫌で続かないスタッフもいます。
とても、残念なことではありますが、
でも、飲食店で忙しいのが嫌なら、飲食店を辞めるしかないとも思います。
飲食の道をあきらめるしかないって、
 
 
飲食店は、繁盛店は、
忙しいこと、しんどいこと、大変なことを楽しめるタフな人にしか勤まりません。
また、飲食の世界においてはタフな人しか幸せになれない、
そんな気さえします。
 
 
やはり自分がやったぶんだけ、頑張ったぶんだけ自分に帰ってくると思います。
もっと言うと、やったぶんしか、頑張ったぶんしか帰ってきません。
だから、やるんです。
だから、今を頑張るんです。
 
 
タフな人は、他人に強くて優しい人だと思います。
タフな人は、自分にも強くて優しい人だと思います。
゛ラ・ベットラ”のホールの社員の人たち良い顔してたなぁ、
頑張ってる自分が好きな人たちなんだろうなぁ…
 
 

よーし!負けんぞー!

みんなー!いくぞー!
 
 
 
 
教訓
 
 
 
繁盛店には、答えがいっぱい!

 
 
 
                                               田中昇在
 
 

投稿者 shoya-admin | 2007.06.06コメント(1)

コメント

はじめまして。服部と申します。
昨日、妻の誕生日ということもあり、池下の昇家さんにお邪魔しました。
タクシーを降りた妻が、子供と足がもつれ道路を渡った先で足を負傷してました。店の前から大丈夫かなと見ていると、しばらくして左足を二箇所すりむいて店の中に入ってきました。
そこで驚いたのは、従業員の方がマキロンと二箇所用にと、バンドエイドを二つ持ってきてくれました。それにはみんな大感激。と言うより、感動でした。
傷口の箇所までわかってる。それを何事もなかったかのように優しく出してくれた。中々出来る事じゃないですよね。
当たり前のこと、気がついてもやれない事。そんなことを「愛と勇気」をもって行動に移す。なんて素晴らしいことでしょう。なんて素晴らしい従業員さんでしょう。
それからも、気持ちよく、そしておいしく最高の時間を過ごさせて頂きました。
最後には記念に写真まで撮ってくれて、額のようなものまで入れて渡してくれました。
当日に予約して、誕生日と言うことも伝えることなく、ここまでの感動を与えて頂けました。一緒に行った姉達もとても感動してました。
本当に感謝、感謝です。
自分も飲食店を経営しております。まさしく、繁盛店には、答えがいっぱいです。繁盛店を支えるのは、やはりそこで働く人なんだと、改めて痛感しました。
当たり前のことを当たり前に。そして、良いと思った事を気持ちを込めて行動に移す。なかなか出来そうで出来ないことですね。
いろいろと思うところありました。自分たち飲食店の大切さ、難しさみたいなものも。
最高の時間、たくさんの感動、本当にありがとうございました。
普段、こんなこと書いたり、メールすらあまりしない自分ですが、何だかとても心を打たれたもので。
従業員の方、田中社長、本当にありがとうございます。

投稿者 服部 正治|2007年06月06日 19:23

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